設立の経緯


 これまで私(知覧)はライターとして

医療・看護面から子どもの発達・健康に関するさまざまな取材・執筆を行なってきました。

 たとえば、

日本看護協会出版会の看護雑誌『ナーシング・トゥデイ』のほか、

『日経ヘルスケア』『がん治療最前線』『ナース専科』などの医療・看護雑誌、

『自閉症児の学ぶ力をひきだす』『子宮頸がんはみんなで予防できる』(いずれも日本評論社)

などの単行本です。

 

 

 

 それらの取材・執筆を通して、

子ども(特に幼児期から)の発達・健康の問題が

きわめて重要なテーマであると認識されているにもかかわらず、

その課題の改善に大きく役立つ地道な“教育・学習”という建設的な視点が

社会の中で熟慮されず、

過小評価されたままの現実にしばしば直面しました。

 

 また、専門家によってどちらかといえば

身体的な側面や情緒的な側面や制度的な側面ばかりが強調され、

社会全体が医療や保育や福祉などの枠組みに着目する結果、

自分自身の力を身につけようとする子どもの意欲や営為を育てる手順や、

将来へ向けその力(学力、人格、社会性など)を高めるプラットホーム

となるべき“教育・学習”の考え方・具体策(指導法)が

関係者の間でひじょうに曖昧かつ形式的になっている現実にも出会いました。

 

 

 そうした現状の問題点に人々の注意を喚起するために、

確かな“事実と実績”に謙虚に耳を傾け参考にしながら、

正確で役立つ情報(効果的・具体的な取り組みなど)を社会に伝え、

われわれ自身の不断の努力を要する“教育・学習”の意義と波及効果を再確認したい、

そのような思いで設立を構想しました。

 

 そして、このNPO法人成立の構想について、

医師、教師、アーティスト、編集者、新聞記者など、さまざまな分野の仲間から賛同を得、

これからの活動を支えていくための協力を約束してもらいました。

 NPO法人成立によって活動がより社会的な信用と責任へ向かって進むことが可能になる、

そのように理事・会員ともども期待しています。

 

 

 教育を軸に子どもの成長を考える、

この古くて新しい視点が子どもをめぐる保健、医療、看護、福祉、保育への市民の信頼を

よりいっそう堅固にする試みに寄与できれば幸いです。

*「設立趣意書」などから引用・構成しました。