[REPORT]報告・セミナー第19回(2020年8月2日)

〈NPO法人Education in Ourselves 教育を軸に子どもの成長を考えるフォーラム〉による「発達の遅れ」連続セミナー[実例から知る、「発達の遅れ」が気になる子どもの教え方]第19回[社会的な能力を高める、一貫した子育てが就職に結びつく 社会人としての自立をめざして取り組んだ家庭学習](*)を8月2日(日)、川口市のメディアセブンで開催しました(報告・知覧俊郎)

 

*赤い羽根共同募金重点助成事業 後援:文部科学省、厚生労働省、埼玉県、埼玉県教育委員会、埼玉県社会福祉協議会、川口市、川口市教育委員会、川口市社会福祉協議会



 

 【概要】

 

▶︎テーマ

[社会的な能力を高める、一貫した子育てが就職に結びつく 社会人としての自立を目指して 社会人としての自立をめざして取り組んだ家庭学習

 

▶お話(体験発表) 社会人1年目/18歳男性の父親(Kさん)

▶進行・解説と質疑応答 河野俊一さん(エルベテーク代表/医療法人エルベ理事)

▶日時・場所 8月2日(日) 10:00〜12:00 メディアセブン(川口市川口1-1-1)プレゼンテーションスタジオ

▶参加者 43名(保護者約20名、特別支援学級担任・特別支援教室専門員などの学校関係者約10名 埼玉県、東京都、神奈川県、千葉県)

▶参加費 大人800円

 

 

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 この連続セミナーでは、このところ、社会人に成長した「発達障害/発達の遅れ」の子どもに関する体験発表が多くなりました。20年近くに及ぶ長いスパンの成長記録となるため、セミナー参加者にとってはよりわかりやすく納得できる形で子育てや指導のヒントが得られるのではないかと思います。

 

 「発達障害/発達の遅れ」をもつ子どもとその保護者が幼児期にどのような悩みを抱え、また冷静な観察と強い意志をもって学習に取り組んだか、学齢期ではその視点を学校生活にまで押し広げ、謙虚な気持ちで学校との信頼関係づくりに励んだか、その結果、さまざまな心無い言葉や対応に直面することはあったとしても、幼児期から積み重ねた学習が次第に力と自信をつけさせ、周りからの評価を獲得してきた……、そんな貴重な事実を紹介できたはずだと考えています。

 

   第19回もその流れは同じです。幼児期に息子さんの不適切な言動に気づいた両親が「これではいけない。なんとかしなければ……」という思いで試行錯誤の時期を過ごしたあと、効果的な学習にたどり着き、やがて息子さんの成長を見届け、特例子会社への就職まで導けたという意義深い実例を父親のKさんが紹介しました。

 

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自分の弱点を克服する姿勢、そして本物のコミュニケーション力とは

 

 下に弟と妹がいる長男のKくんは今春、特例子会社に就職しました。障害者雇用ですが、清掃や事務の仕事に就いています。当初の希望だった食品関係への就職から鉄道関係のこの会社へと志望先を切り替え、特別支援学校高等部での企業実習に臨みました。

 

 Kくんの成長の様子がよくわかるエピソードがありますので、まず最初に紹介したいと思います。企業実習での話です。父親Kさんの説明によると、企業実習は高校2年生の時に1回(1回が2週間)、高校3年生の2回、合計3回行われ、その際の態度や成績が担当者にチェックされることによって就職の成否が決まることになります。

 

 「絶対に就職するんだ」というKくんの気持ちはKさんにもひしひしと伝わってくるほどでした。しかし、2回目の実習の際、心配なことが起こりました。セミナーではこのように語りました。

 

 「どういう状況だったかはわかりませんが、指示を聞けなかったことと他人とのコミュニケーションが少ないと(実習の担当者から)言われ、不合格かなと思っていたのが、『3回目では厳しく見ていく』ということでなんとか合格になりました」

 

  幸いなことに、評価の厳しい担当者とは別の担当者の方が「もう1回見てみましょう」と助言してくれたため、3回目につながったようです。Kくんが偉いのはそこからです。自分の弱点、特に他人からのそのマイナス面の評価をしっかり把握し、受け止め、その反省の下で再び努力する道へと進みました。具体的には、担任の先生に「評価表を見せてほしい」と懇願し、その評価表を参考に改善すべき点をしっかり練習したのです。

  Kさんの説明です。

 

 「本人も相当、意識が高くて、それ(評価表に書かれていた改善点)を確認しながら3回目に臨みました。その前にはエルベテークの先生にも個別課題について対応の仕方を練習してもらい、家庭でも一緒に取り組みました。縁があって合格をいただけたということは本人の努力が実ったんじゃないかなと思います」

 

 Kくんのように改善点について熱心に問い合わせ、なんとか改めようと努力した生徒はその特別支援学校高等部では開校以来一人もいなかったそうです。Kくんが初めての生徒だったというわけです。そのエピソードに関連して、エルベテークの河野俊一さんはコミュニケーション力について次のように解説しました。

 

 「いっぱい言葉を喋る人がコミュニケーション上手ではないんです。寡黙な人もいる。Kくんのように必要な時に必要なことを訊ける、先生へ『評価表を見せてほしい』と言える、それが本当のコミュニケーション力ではないでしょうか」

 

 コミュニケーションというのは、単に言葉の数ではなく、その裏側にある判断力や意思、観察や努力とあいまった総合的な力なのだなと痛感させられました。参加の多くが有意義な指摘だと感じたのではないでしょうか。

 

適切な指導法が学習の始まりになった

 

 幼児期を振り返れば、Kさんにとって子育てはちぐはぐだったと思われます。厚生労働省に勤務する公務員(現在は関連法人へ出向中)であるKさん自身、どんな子どもも社会性を身につけ、社会と人のために役立つ人間に育つべき……という考え方を人一倍もっていました。

 

  ところが、以前の勤務地である大阪で過ごしていた息子のKくんは一般の子どもと様子が異なっていました。1歳半になっても言葉が遅く、2歳で二語文が話せず、集団遊びができません。こだわりが強く、自宅近くの駅との行き来には必ず決まった道を歩き、違う道へ行こうとすると暴れたり大泣きしたり、激しい拒否反応を示しました。

 

 幼稚園入園の直前、異動に伴い、Kさん一家は東京へ移り住みます。そして、専門の医療機関(当時の国立成育医療センター)を受診し、「広汎性発達障害」という診断を受けました。しかし、その後の対応について病院側からは一定のメンタルサポートを受けられたとはいえ、家庭でどうすべきかについては「暴れたり癇癪を起こしたりしていれば薬を出すけれども、この子の場合は医療機関でできることはこれ以上ありません」との理由で明確なアドバイスや有意義な情報はもらえませんでした。

 

 その後、区の紹介で公的な療育センターに約1年間通園し、グループ指導を受け、その後、補助員が配置される別の学区の幼稚園に通いました。しかし、集団生活でのトラブルが発生します。

 

 「(子どもの言動を)親もコントロールできませんし、先生もコントロールできない。周りの子どもが嫌がっているという感じではなかったですが、やはり、『これでは困るな。まずいな』と私も真剣に思い始めました。『幼稚園の年長の時にこの状態ではほんとうに社会で生きていけるのか』と悩みました」

 

 そして、本やインターネットで調べるうちに、自閉症の子どもをもつ父親の成長記録がまとめられた本を見つけました。そこには他の本にあるような堅苦しい解説ではなく、学習を受けてどうなったかという具体的な情報が紹介されていました。それが、Kさんとエルベメソッドとの出会いでした。

 

 相談会を経て、実際にエルベテークに通うようになってからしばらく経ち、Kさんは息子さんの変化に気づくようになります。

 

 「何回か通ううちに、子どもがちょっとピリッとするというか、緊張感をもって通うようになりました。背筋が伸びるというか。『なんでかな』と思っていたんですけれど。その頃、目が合わずにできなかった教室でのあいさつがピシッと目が合ってできるようになった。(先生との)意思の疎通というか信頼関係ができたんだと思います。そこから姿勢がすごく変わった。うまく伝えられませんが、エルベメソッドの指導方針が子どもに伝わり、『ちゃんとやらなきゃいけない』『ちゃんとやろう』と思ったんだろうなと(私は)思います」

 

 視線が合わなければ指示はなかなか通りません。その壁が練習によって取り払われたのだと思われます。河野さんは次のような解説をしてくれました。

 

 「あいさつの言葉、たとえば『こんにちは』を一生懸命思い出し思い出ししながらあいさつをする。最初は私たちでもそうですけれども、その手順が頭の中に全部入っていてできる人はほとんどいません。やっぱり、一つ一つ『次はどうするんだったかな』と。そして、(練習の結果)いつのまにかスムーズにできるようになる。ですから、教室に来る子どもたちはちょっとピリッとするというか緊張感を持つのではないでしょうか」

 

 この適度な緊張感が子どもの成長を促すと言っても過言ではないようです。あいさつしかり、返事しかり、報告しかり、物事の良し悪しの理解についてもしかり……。

 

 「うまく伝えられませんが……」と話したTさんですが、教育・学習の手応えは十分に実感しました。

 

 「どちらかというと、私は(子育てでは)厳しくやってきたつもりで、けっこう大きな声で言ったりしました。でも、そんなことをしてもぜんぜん聞かなかった息子がそういうふうに意欲を出して聞いている。正直言ってびっくりしました」

 

 子どもにとってモチベーションをもつきっかけとはいったい何だろうかと考えさせられます。子どもにも琴線に触れるものが必要だということであり、大人はそれを意識しておかなければならないということなのでしょう。

 

普通学級へ通わせる目的、そして特別支援学校高等部で伸びた力

 

 セミナー参加者にとって気になったのは、Kさんは息子さんをなぜ普通学級に通わせる決断をしたのか、ほんとうに授業についていけたのか、だと思われます。

 

前者について、Kさんは「社会でちゃんと生きられるということ」と話しました。「『通常の子と一緒に生活していくことができなければ、社会にでて生きていくことはできないだろう』とずっと思っていました」。その目的に叶う選択肢は当時のKさんにとって普通学級しかなかったということです。

 

もちろん、Kくんの力がついてきたこととも大いに関係します。その頃、相談を受けた河野さんの解説です。

 

 「Kくんはひらがなの読み書きもできる状態。それに指示に従ってちゃんと80分座って学習もできる。ただし、何か気になることがあったりすると注意力が散漫になる部分がある。そのうえで『これだけの力をつけたこの子は普通学級で学ばせるべきであって、学校の先生方のご協力を得て学んでいかれたほうがいいです』とアドバイスしました」

 

 就学にあたっては、指導上配慮していただきたいことをレポートにまとめて学校側へ提出するなど、Kさんは準備を怠りませんでした。

 

 実際に集団の中で授業を受け出すと、1対1の学習とは異なる場面も発生しましたが、先生方や周りの子どもたちの理解を得て、普通学級での小学校生活を過ごすことができました。

 

  仕事で忙しかったKさんだけに、エルベテークへの送り迎え、家庭学習(宿題のサポートなど)などは奥様に任せざるをえなかったものの、父親としてできる役割は積極的に果たしました。「学校でなにかあった時には平日でも休みをとっていくとか、土日の行事の時には必ず行ってどんな状況かを聴くとかはまめにやっていました」とKさん。

 

  学校との連携というテーマになりましたが、ここで河野さんは「担任の先生と話し合いをして進んでこられた、そこがいちばん大きなところだと思います。つまり、学校の様子を先生から伝えられて『そんなんだ』ではなく、家庭での様子から学校ではたぶんこんな状態だろうと親が把握し、そのうえで(先生方と)話し合いをすることが大事ですね」と補足説明を加えました。

 

 家庭では奥様がサポートしながら、丁寧に文字を書く練習を続け、特に苦手と思われる部分に的を絞った宿題を毎日きちんと手がけていたことは言うまでもありません。

 

 その後、中学校(普通学級)、そして特別支援学校高等部へと進みます。Kくんの学習による積み重ねが次第に花開いた時期になりました。

  中学校では発達検査を勧められて受けた結果、知能指数は100。小学校入学前の78からは数値的にアップしたことがわかり、引き続き、普通学級で学ぶことを決めましたが、Kさんにとっては以前から気になっていたコミュニケーショ能力の遅れが心配でした。

 

  中学校では、各教科の先生が教えるスタイルに戸惑ったようです。また、思春期を迎えた子どもたちの中でいろいろなトラブルも経験しました。幸いなことに、周りの支えもあり、なんとか卒業することができました。

 

  そして、高校進学にあたっては能力不足を認めて普通学級を諦め、試験を経て入学が決まり、就職活動にも積極的とされる人気の高等特別支援学校をめざしました。しかし、不合格。結局、地元の特別支援学校高等部普通科へ。

 

 「高等特別支援学校を不合格になった時には本人は『行きたかったのに、悔しい』と言っていましたけれど、気持ちを切り替えて、元気に地元の特別支援学校高等部に通っていました」

 

 実は、この地元の特別支援学校高等部普通科でKくんは大きく力を伸ばしました。高等部を卒業する頃には、中学校時代には難しいと思われた方程式や文章題もスラスラ解けるようになり、英語の辞書引きも妹さんよりじょうずになったのでした。

 

  父親のTさんからすれば、成長の理由として「(中学校時代には)自分ができないことでもやりたいと思っていた。(特別支援学校では)それをやれる環境ができ、自信になったのではないか」と見えたわけですし、幼児期から指導にあたった河野さんにすれば、「小さい時から読み書きや計算を学習し、それらが蓄積してコミュニケーションの土台となる語彙力や読解力をつけていった」ということになるだろうと思います。

 

  特に、Kくんの成長を見つめるKさんの言葉が印象に残りました。

 

 「『変わってきたな、伸びてきたな』というのは、自分のことだけじゃなくて他人のために何かやってあげる機会が増えたからだと思います……」

 

  いずれにしても、Kくんの変化は明らかでした。その変化が、冒頭で紹介した企業実習から就職に至るまでのエピソードによく現れていると感じます。次の河野さんの言葉は、新社会人Tくんへのはなむけの言葉ではないでしょうか。

 

 「中学校まではTさんが学校との信頼関係づくりに努力されてこられたけれども、高校ではKくん自身が先生方の信頼を勝ち取っり、自分で努力した。これから社会人として仕事をしていくにあたり必要な力ではないかと思います」

 

 セミナーの最後は、13年間の学習を中心とした生活の中で育った息子さんを振り返るKさんの言葉で終わりました。

 

 

 「発達のスピードはたぶん遅いと思うんですけれども、結果的にはここまで教えてもらったらできるようになるのかなと思いました」

 

 

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【参考 体験発表の流れ】

 

(1)現在の様子

□新社会人の生活とエピソード  特例子会社での生活(一人で起床、通勤、6時間勤務、仕事内容、上司・同僚との関係など)

 

(2)幼児期の様子

□発達上の課題  言葉の遅れ、こだわりなど……国立成育医療センターで「広汎性発達障害」の診断□療育施設と幼稚園の様子  区から紹介された療育施設に通う……1年間グループ指導を受けるものの、発語は見られず

 

(3)学習による変化と手応え

□エルベメソッドの出会いと最初の相談会での様子  4歳5ヶ月から学習開始

□エルベメソッドの指導  何回か指導を受けるにつれ、大きな変化……先生と目を合わせ、背筋を伸ばして挨拶した息子……してはいけないことには「しません」、それを受け入れてすべきことをやり遂げたら「それで良いです」と短い言葉で的確に指導□家庭学習について

□エルベメソッドの初期指導  目を見る練習、言葉の練習からスタート……子どもの変化(数ヶ月後、50音を話せなかった息子がなんとか発音できるようになり、二語文、三語文へと発展)……親は「教えれば、わかりできるようになる」と強く思うようになり、あきらめずに教えようという気持ちから接し方が変わった  

□それぞれの課題について家庭での具体的な対応

 

(3)学校生活 

[小学校]

□普通学級への入学  就学前の知能検査(精神年齢4歳4ヶ月、知能指数78)……コミュニケーションなどの社会的な能力を高めたいとの気持ちから普通学級へ(エルベテークと相談しながら)  

□学校との信頼関係・連携  担任は中堅・ベテランの教師、個別の課題への対応など  

 

[中学校]

□中学生の時の様子  コミュニケーション面での課題、修学旅行などの行事にすべて参加  

□高校進学にあたっての選択  高等特別支援学校・就業技術科受験のあと、地元の特別支援学校高等部・普通科へ進学  

□入学試験(高等特別支援学校)の選考基準について思うこと  

 

[特別支援学校高等部(普通科)]

□自信が生まれ、次第に力を発揮  「自分でしっかりやりたい」という真面目な気持ちとリーダーシップの芽生え、周りからの評価も上々  

□就職活動  特例子会社での企業実習(全3回)……1回目2回目とコミュニケーション面の課題を指摘されたものの、3回目の実習の前には「評価表を見せてほしい」と自ら依頼し、それを参考にしながら努力、その姿勢が評価されて採用に結びつく  

□エルベテークからのエール(「絶対に仕事をやめてはいけません」)を信頼して

 

(4)これまでを振り返って

□兄弟(3人兄弟)の関係について  

□教育における親の役割について  「ハンディのある子どもも教育によって変わっていくことができることを知って、息子の人生に小さな希望を持つことができたことは本当に幸せなことでした」  

□あるエルベテーク卒業生のこと  障害者雇用・採用のMくんと同じ職場で一緒に働いた時のエピソードと現在の彼の様子  

□国の障害者雇用政策について  「障害者を子どもに持つ者として、今後とも、障害者雇用の推進や障が働きやすい環境整備などに協力していきたい」 

 

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【参考 アンケート】(全部で27通。その一部を原文のまま紹介します)

 

●保護者の体験発表についての感想-1「特にどの部分に共感されましたか?」の回答

 

・就学前の保護者の声

 

「働いて、社会の中で生きていくことを目標にする。その目標を達するために親がどのように道しるべをしていくのかという部分の一つ一つの考え方に納得させられた」(3歳の保護者)

「すごく先の就職の事が聞けて、見通しがたった」(6歳・5歳の保護者)

 

・小学生の保護者の声

 

「幼児期の行動や様子が私の子どもと近い部分が多く、この後成長していく上で、親としてどのように接していくべきか参考になる事が多かったです」(小1の保護者)

「社会性を身に付けるため、通常学級に通わせたこと、先生や周囲の協力を得ながら学業を成しとげ、就職を得ることができたご体験は大変参考になりました」(小3の保護者)

 

・その他の保護者の声

 

「子どもを社会の中で生きていけるように育てたい」(中1の保護者)

「あきらめずに「教育」することが大事」(高2の保護者)

「障がいがあっても社会的な能力を高めたいというぶれない目標をもって教育されてきたところに共感しました」(18歳の保護者)

 

・教育関係者の声

 

「常に「社会で生きて行かれるのか」ということを意識されていたところや通常の人と一緒に生活できなければ、社会には出られないと考えて育てられて来られたこと」

「親のフォローの大切さ」

 

・療育関係者の声

 

「親が子供のことをはあくしていくことがとても大事だということ 伸びのスピードはゆっくりだが伸びていくので日々の積み重ねがとても大事だということ」

 

・保育関係者の声

 

「保護者の方が各年代(幼稚園、小学校、中学校)とにおいて各関係機関との連けいの仕方がとても上手にできていた事がお子さんの成長につながっていったと感じます」

 

●保護者の体験発表についての感想-2「『子育て(指導)のために役立ててみよう』と思ったことはなんですか?」の回答

 

・就学前の保護者の声

 

「平日でも、学校行事に参加し、積極的に学校との信頼関係を築かれている点 親が一貫して信念を持って、ぶれない点」(5歳・2歳の保護者)

 

・小学生の保護者の声

 

「ほめる時は、具体的に何の行動がよかったか伝えること」(小1の保護者)

「基本的な行動(あいさつや目を見て指示に応答する)などの重要性を認識しました。また、ダメなことを放任せずにこうだからやってはいけないといったこともねばり強く言いきかせたいと思いました」(小1の保護者)

「本人の苦手をたくさんみつけ、そこを乗りこえるための道を作ってあげようと思いました」(小3の保護者)

 

・中学生の保護者の声

 

「日々のなかで、いろいろなことがブレてしまいますが、いけないことはいけない、よいことはよいとメリハリをつけ明確にしていこうと思いました」(中1の保護者)

 

・高校生の保護者の声

 

「普段の生活の中で我慢をする練習をする。嫌なことでも取り組む(意図的に実行させる)」(高2の保護者)

 

・教育関係者の声

 

「保護者との連携、信頼関係づくり(教育と保護者の対等なたよりたよられるかんけいづくり)」

「得意(好き)なものも大切にしつつ、克服するもの(苦手なこと)にも目をそむけず、取り組むことを更に大切にして生きたい」

「目をあわせてあいさつをすること ダメなことは「しません」 すべきことをしたら「それで良いです」と短い言葉で的確に指導すること」

 

・療育関係者の声

 

「かならず伸びていくことを信じて日々の生活の中でやるべきことをやらなければならないことを療育していきたい」

 

●保護者の体験発表についての感想-3「その他、今回の体験発表/セミナー開催で感じたことをお書きください」の回答

 

・就学前の保護者の声

 

「障害の有無にかかわらず、「社会で生きていく力」を身につけさせる為には、親がはらを据えて、第三者の協力を得つつ、我慢強く取り組む能力を養っていかなければいけないと感じた」(5歳・2歳の保護者)

 

・小学生の保護者の声

 

「強みを伸ばすことが重要なのかと思っていましたが、社会的な力があったうえで、好きなことや得意なことを伸ばすことが大切だなと感じ、親として支えていきたいと思いました」(小1の保護者)

「自分のこどもの現時点での課題を捉える→対処することが大切だと改めて感じました」(小2の保護者)

 

・中学生の保護者の声

 

「先が見えずどうしたらよいのかわからなかったのですが、「やればできる」「学習の積み重ね」などはっきりとやることの意味がわかったのでよかったです」(中1の保護者)

 

・高校生の保護者の声

 

「自分達が経験した事と重ね合わせ、共感できる部分が多々あった。「社会的・経済的自立」が最終的な目標である以上、仕事を得る上で何をしなくてはならないか、仕事を継続していく上での課題は何かを考えなくてはならなない。時間は容赦なく過ぎて行く」(高2の保護者)

 

・教育関係者の声

 

「発達障害に対する指導は全てのこどもに必要で基本的なことだと感じました」

「子どもへの指導を見直すきっかけになります。有難いです」

「まず、参加してとても良かったです。指導の中で不安・迷いが教員にもありますし、保護者の方との考えのズレ、伝わらないことへの悩みがありますが、今やっていることは間違っていないかなと確認できたことが、今日一番の喜びです」

「たくさん実感することがありました。仕事に自信をなくしていたので力になりました」

 

・療育関係者の声

 

「今回のセミナーの件を親子さんに伝えられたらと思いました」

 

・保育関係者の声

 

「実体験を通じての療育指導はとても参考になりました」

 

●河野俊一さんの進行・解説についての感想

 

「保護者の意見と合わせ専門の解説が聞けて分かりやすかったです」(3歳の保護者)

「時系列で端的にお話しされていたので分かりやすかったです」(小1の保護者)

「対談形式はとても分かりやすいと思います」(小2の保護者)

「非常に聞きやすく分かりやすく、プラスアルファでの解説が大変勉強になりました」(小3の保護者)

「詳しく具体的なお話にされるように持っていかれる話し方には、分かりやすくとてもここちよく聞けました」(高1の保護者)

「こちらが聞きたいことをポイントをしぼってきいてくださるのが、良かったです」(教育関係者)

 

「大変よかった。お伺いしてほしいことを引き出してくださった」(教育関係者)

 

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  実は、今回のセミナーは当初、5月30日(土)に開催予定で準備を進めていました。しかし、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のために会場のメディアセブンが休館となり、残念ながら延期せざるをえませんでした。

 

  休館措置が解除され、座席間の距離の確保、手指の消毒、検温、マスク着用、室内の換気などさまざまな感染拡大防止対策をとることによって、ようやく開催にこぎつけた次第です。

 

  参加者は、2歳から17歳までのお子さまをもつ保護者の方などでした。特別支援学校の担任や特別支援教室専門員など、学校関係者の方も10名ほど参加されました。福祉関係者の方の参加もありました。

 

  なお、セミナー開催にあたって告知用のチラシを小学校・中学校長あてに配布しました。埼玉県内ではさいたま市や川口市、蕨市の市教育委員会の協力を得たほか、東京都では北区、台東区、江戸川区の各教育委員会の協力をいただきました。

 

  また、セミナー開催の直前には今回から告知のためにツイッターを利用することにしました(https://twitter.com/kyouiku_jiku)。これまでのセミナーの報告、参加者のコメント、そしてこれからのセミナー案内などに関する情報発信をこまめに行い、「発達障害/発達の遅れ」に関心を寄せる方々と立場は関係なくいろいろ接点をもちたいと考えています。

 

(報告/2020年9月3日 知覧)

(撮影 堀)

 

■次回(第20回)

 

テーマ] 「大きな「発達の遅れ」があったとしても大切な教育について語る —保護者として、指導者として、福祉サービス事業者として—

 

[プログラム]

お話(体験発表) Tさん(生活介護事業所運営/NPO法人代表)

進行と解説 河野俊一さん(エルベテーク代表/医療法人エルベ理事)

 

[日時] 2020年9月19日(土) 9:45〜11:45(受付開始9:30〜)

 

[会場] 川口総合文化センター・リリア1階 催し広場(川口市川口3-1-1 JR川口駅西口すぐ)

 

[定員] 70名(保護者、教育・療育関係者、医療・福祉関係者、市民)

 

[参加費](資料代等) 1,000円

 

*後援 文部科学省、厚生労働省、埼玉県、埼玉県教育委員会、埼玉県社会福祉協議会、川口市、川口市教育委員会、川口市社会福祉協議会

 

 

●感染拡大防止対策として、会場の定員(150名)の約半分の定員としています。

●セミナー当日はNPO法人として会場入り口で消毒液やマスクを準備し、検温・換気・除菌など、十分に気をつけて臨みたいと思いますが、参加の際は感染防止対策(マスクの着用など)をよろしくお願いいたします。

●発熱、咳、鼻水など風邪の症状がある場合は参加を控えていただくようにお願いいたします。