[REPORT]報告・セミナー第18回(2020年2月22日)

〈NPO法人Education in Ourselves 教育を軸に子どもの成長を考えるフォーラム〉による「発達の遅れ」連続セミナー[実例から知る、「発達の遅れ」が気になる子どもの教え方]第18回[「あきらめなさい」と見放された子が、教育の力で飛躍する 「発達障害」の子どもへの具体的な接し方と家庭学習の進め方](*)を2月22日(土)、川口市のメディアセブン開催しました(報告・知覧俊郎)

 

*赤い羽根共同募金重点助成事業 後援:文部科学省、厚生労働省、埼玉県、埼玉県教育委員会、埼玉県社会福祉協議会、川口市、川口市教育委員会、川口市社会福祉協議会



 

 【概要】

 

▶︎テーマ

[「あきらめなさい」と見放された子が、教育の力で飛躍する 「発達障害」の子どもへの具体的な接し方と家庭学習の進め方

 

▶お話(体験発表) 中学3年生の母親(Mさん)

▶進行・解説と質疑応答 河野俊一さん(エルベテーク代表/医療法人エルベ理事)

▶日時・場所 2月22日(土) 10:00〜12:00 メディアセブン(川口市川口1-1-1)プレゼンテーションスタジオ

▶参加者 114名(保護者約80名、特別支援学級担任・特別支援教室専門員などの学校関係者約30名 埼玉県、東京都、神奈川県、千葉県、栃木県、群馬県、静岡県、長野県)

▶参加費 大人800円

 

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 第18回は、高校受験真っ只中の中学3年生の母親であるMさんに体験発表の講師をお願いしました。実は、1年前の第15回(2019年3月16日開催)にも登場していただいたのですが、息子さんが幼児期から小学校・中学校までの困難な時期を乗り切っただけでなく、この1年間だけ見てもその成長が目覚ましいと伺ったために今回もお願いした次第です。

 特に、最近の様子や家庭学習の進め方について焦点を当てようという狙いがありました。

 

 すでに自立した生活を送るようになった息子さんは、毎朝、自分一人の力で起き、学校の支度をして学校へ出かけるそうです。家庭で毎日、2、3時間の時間を学習にあて、まじめに勉強に取り組んでいます。コミュニケーション上の課題が少し残るものの、会話に困ることはほとんどないとのことです。

 

 そんな息子さんですが、この1年間の成長はたとえばこんなエピソードに現れていると思います。「発達の遅れ」をもつ子どもの場合、体育が苦手なことがよくありますが、息子さんももともと体育が苦手な科目のひとつでした。しかし、「苦手を克服しよう」と考えた息子さんは、周りのアドバイスを得ながら走り方の練習を繰り返し、その結果、運動会では陸上部に所属する生徒よりも速く走り、一番でゴールしたそうです。

 

 幼児期の3歳3ヶ月から繰り返し練習するという習慣が次第に根づき、12年間に及ぶ学習、努力と工夫が学力はもちろん、体力や生活面でも望ましい成果をあげているようです。Mさんの話によると、学校の先生たちから「他の生徒のお手本になる」とまで評価されている息子さん。その確かな成長の姿とハンディを乗り越える姿、それを可能にした教育・学習の意義について考えます。

 

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「本当に成長したな」と実感できるまでになった

 

 冒頭、Mさんは息子さんが高校受験に出かけた時の様子を紹介しました。

 

「先に私立の受験があったんですけれど、これは無事合格をいただきました。その受験を受けにいく時、最近一番心にぐっときたものがありました。学校まで車で送りましたが、早めに着き、あまり人がいなかったので、心配して私が『大丈夫? 一緒に行こうか?』と訊いたんですね。すると、息子が『大丈夫だよ。心配すんなよ』と言って、さっと車を降りてすたすた行ってしまいました。その後ろ姿を見て、『ああ、本当に成長したな。こんな日が来るとは思ってもみなかった』という気持ちが起きまして、ぐっとくるものがありました」

 

 セミナー当日、Mさんは淡々とした中にも自信に溢れた話し方をされましたが、その理由は日々の生活の中で息子さんについて小さな驚きと発見を重ねているからなのだろうと思われました。

 

 以前のセミナー第15回でも報告されたことですが、息子さんには言葉の遅れ、多動、かんしゃく、こだわり、偏食などがあり、3歳の時には「中等度の自閉症」「広汎性発達障害」と診断されました。そして、小学校では周りとのトラブルやいじめなどを経験しました。多動の様子についてMさんはこう振り返りました。

 

「ものすごく多動で、少しもじっとしていられない。多動は特にひどくて、1秒2秒、目を離したら、この子死んじゃうんじゃないかというぐらい激しい動きでした。常に親のほうも緊張感がいっぱいで、目を離せない。高いところが好きで、登る。登れると思うとどこでも登っていってしまう。もちろん降りることなんかまったく考えていない。だから、登らせないように見ている。その緊張感はすごいものがありました。……このころは毎日、動き回る子どもを見るのと対応で手一杯で、大きな不安を抱きながらも『どうしたらいいんだろう。この忙しい動き回るのを制するにはどうしたらいいんだろう』と、そればかり考えているような日々でした」

 

 幼稚園のテストでは動物の名前も、形も、色もわからないことに気づき、愕然としたMさんでした。

その後、病院から紹介された療育施設へ通いましたが、アドバイスといえば、「早くお母さんが障害を受け入れて障害者としての子どものスタートを切らないとダメだよ」というような諦めの言葉でした。相変わらず発語ひとつとっても改善の兆しは見つかりませんでした。Mさんの気持ちの中にあったのは「何か(不適切な言動や課題を)改善させる方法があるのではないか」。とにかく、「子どもと喋りたい、話したい、それが一番だった」と当時の心境について話しました。

 

 いろいろな噂を聞いては、怪しげな指導にも参加したりしていた頃、本で読んだエルベメソッドの存在を知ることに。学習できる環境を熱望していたMさんに合致する内容でした。そして、Mさんの背中を押したのは、相談会で受けた「この子は学習ができる、能力が伸ばせる」というアドバイスでした。

 

「『これで成長できるんだな』『手がかりをつかんだ』という安心と期待と感動と本当に希望の光を見たような思いで家に帰りました」

 

 それから、教室での指導を参考にしながら家庭学習が始まりました。50音は自然に身につくものだと思っていたMさんはわが子が10音程度しか発音できていない事実を知らされ、少しでも出るようになった音を家庭でも発音させました。

 

「手を使って口の形とか、舌の動かし方とか、先生が一音ずつ丁寧に教えていただきました。教室で、『何と何とが出ましたよ』と、それを(送り迎えの時に)毎回、聞くのが楽しみで、通っていました。言葉を覚えて次、追唱という段階があるんですけれど、(息子さんには)なかなか頑固な性格があるようで、その追唱に応じられなく、4ヶ月ほどかかりました。初めて言った言葉が『あり』でした。その時、とても嬉しかったです」

 

子どもの目を見ると指示が入りやすい

 

 そうした指導を受け、見よう見まねで家庭でも接し方・教え方に気をつけるようになると、特に相手の目を見て聞くことが大切だとMさんは痛感します。

 

「じっとしていないんですけど、まず目を見て話さないと指示が入っていかないということがよくわかりました。動いている時とか背後から『ダメだよ、それはいけません』と言っても本人は気づいてないです。前に回って目を見て『しちゃいけないよ』『ダメだよ』『しません』と言うと、指示が入っていくのが目を見ているとわかるんですね。入っていない時もわかります。目を見て注意する、それが初期はとても気をつけていたことです。……手順を教えることがとても大事で、だいたい手順を教えると、なんとなく真似事でもできるようになるものです。手順がわからないというところが、歩き回ったりする原因だったのかなといまは思います」

 

 言葉が出るようになってから今度は洪水のような独り言やおうむ返しに悩まされたMさんですが、指導のポイントのようなものを見つけただけに、それを手がかりに家庭学習の質を上げていきました。「何度でも目を見て注意する。独り言を言ったら『それは言いません』『やりません』。その繰り返しです。これは根比べですね」とMさん。

 

「疲れ果てて、『これは終わることがあるんでしょうか』とエルベテークの先生にお尋ねしたことがありますが、『必ず終わります』とおっしゃっていただいたので、それを心の支えにして毎日、それと戦うようにやっていました」

 

 努力の甲斐あって小学校への入学頃には独り言もおうむ返しも無くなりました。講師の一人である河野俊一さん(エルベテーク代表)さんは保護者と教育関係者の連携を念頭にこう付け加えました。

 

「『どうにかこれをやめさせないといけない』と誰が思うかと言うと、やっぱり親御さんなんです。親御さんがそう思わないのに周りがそれをどうこうなんて言うのはなかなか難しい。学校の先生方も『どうにかこのお子さんを伸ばしていきたい』『こうしたいああしたい』と思って考えていらっしゃっても、親御さんがそれに対して『いいです、うちの子は。これは個性ですから』と言われたらどうしようもないですね。まず保護者の方がそういうふうに思われかどうかが一番です」

 

家庭での接し方・教え方の手本を示す

 

 就学を控えた息子さんは幼稚園に1年間、通い、就学相談を迎えます。事前に準備して出かけたものの、大勢の子どもたちを前に息子さんの姿勢が崩れてしまいます。そして、教育委員会から「普通学級は無理なので、支援学級でお願いします」と言われました。以前の段階から力をつけてきたわが子の普通学級への入学を希望していたMさんですが、登校から下校までの付き添いが条件として提案されました。

 

 Mさんはそうした場面を予想していたため、慌てることなく「そんなことでよろしいんでしたら、すぐにでも付いていきますから、普通学級でお願いします」と伝えたそうです。Mさんの覚悟がこの言葉によく表れています。実際、朝の4時に起床し、お姉ちゃんの弁当をつくつたあと、息子さんと一緒に学校へ向かったのです。最初は冷ややかな目で見ていた学校の先生たちでしたが、Mさんは自分の役割をきちんと認識していました。

 そのあたりを河野さんが解説しました。

 

「保護者が付き添ったり補助の先生がいたりする場合には担任の先生が直接そのお子さんに指示を出したり確認をしたりということは非常に少ないです。つまり、Mさん親子に対しては先生も指示も出さないし、お母さんに任せっぱなし。辛かったんですけれど、その時に私がお伝えしたのが『どんな言い方、どんな接し方をすれば、彼が押しとどまったりちゃんと座っているのか、先生のほうへ顔を向けるようになるのか、教科書を開いたりノートを取ったりするのか、その手本をお母さんが示し、知っていただくために付き添っているんだというふうに考えてください』とお伝えしました。そうすると、先生がずいぶん協力的になってくれました」

 

 息子さんは1年生の3学期からは一人で登校できるようになりました。Mさんの努力は担任の先生を動かし、結局、小学3年生までの3年間、先生は希望して担任を引き受けることになったのでした。

 

 学校や家庭での学習についてはエルベメソッドに基づいた繰り返しの学習・練習を継続しました。その際にMさんなりの工夫が紹介されました。

 

「1教科ずつゴムバンドで固定するようにしました。そうすると忘れ物もなく、授業の前もすっと出して授業前にきちんと揃えられる。そういう工夫をしていました」

 

 現在も、そのやり方を採用しているとのことです。中学校に進むと、担任の先生の協力を得て1週間の授業計画書をもらうことになりました。それにしたがって、授業の予測をし、準備しています。

家庭では、少しずつ身に付き始めた学習習慣をベースに繰り返しの練習が続きました。苦手だった図工や絵画や体操などの教科では事前に家庭で授業と同じ内容に挑戦し、下準備をして臨みました。

 

「宿題はきちんと順番どおりにやるというのを決めていまして、それを毎日毎日欠かさずに行う。小さい時は横に座って一緒にやる。そのような形でやって行くうちに習慣づいたのではないかなと思います」

 

手を握って離さないようにする

 

 体験発表の最後には、Mさんが特に苦労したこだわりへの対処について焦点が当てられました。息子さんは幼児期にエレベーターやエスカレーターが大好きで、見ると乗ろうとしたりボタンを押さずにはいられない状態だったそうです。それが叶わないと、ひっくり返って怒ったり泣き叫んだり。アドバイスを受けてMさんが取り組んだやり方はこうでした。

 

「まずは、あまりそういうところに近づかないというのが一番なんです。見せない、近づかない。見せないように歩くとか……。そういう工夫をしてみて、『用事で乗るのは1回だけど、あとはもう乗りません』『やりません』『そんなに泣いたらおかしいです』ということをきちんと本人に伝えます。それでもやってはいるんですけれど、これも言い続けていれば、必ずやめます。一昨日、息子に『昔、あんな好きだったけど、今はどう?』と聞いたら、『今は別にどうってことない』っていうんですね。むしろ、エレベーターじゃなくて階段を登るほうが好きだということです。まったく今は興味ないようです」

 

 具体的な対応策について河野さんが捕捉しました。

 

「大事なことは、必ず子どもと手をつないでいるということなんです。勝手にぱっと行かせないということですね。行きそうになった場合には、手を使って目を見て『行かない、今こうする』と言い続けられるかということです。手を離しているから子どもが好き勝手にし始めるわけです。Mさんは、外に出た時には必ず手を握っていくという習慣をつけていかれたということですね」

 

 なお、こだわりと関連のある聴覚過敏について会場の5歳・年中の母親からこんな質問もありました。「私の子も頑張っていて、いろいろ成長しているなと思うのですが、どうしても音をシャットダウンする聴覚過敏があり、異常に反応してしまい、取り乱してしまうところがあります。なにか良い方法があったら教えていただきたいと思います」。

 

 Mさんの息子さんにも運動会のピストルの音や花火や自動車の音に反応するなど、いわゆる聴覚過敏の傾向がありました。Mさんはその後の経過についてこう説明しました。

 

「小学校3年生、4年生になってくると、大きな音が嫌だけれども、なんとか我慢できるようになり、耳も押さえなくなりました。そして、5年生、6年生になると、私が見てもわからないほど、我慢できるまでになりました。(自分の課題を乗り越えた)息子は『大きな音は嫌で、ドキッとするけれど、大丈夫。我慢できるよ』と言っていました」

 

 Mさんは、息子さんの聴覚過敏の傾向を心配しながらも、まず子育てにとって一番大切な「応じる力」「受け入れる力」を意識し、家庭で粘り強く接し教えました。その結果として、聴覚過敏は軽減されていったと考えられます。

 

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【参考 体験発表の流れ】

 

(1)現在の様子

□中学3年生の生活とエピソード 人一倍努力し、穏やかな性格(定着した学習習慣と生活習慣)、高校受験

 

(2)幼児期の様子

□発達上の課題 発語がなく、少しもじっとしておれず(多動)、動物や色の区別もわからず、泣く、かんしゃく、こだわり、など……幼稚園へは入園できず

□療育施設の様子・感想 3歳児健診で紹介された療育施設に通う……「話せないし伸びないから早くあきらめなさい。この子と会話することは一生ないでしょう」と言われる

□発達専門病院の診断・感想 「自閉症」の診断、「どうすればいいのか」という具体的なアドバイスはなし

 

(3)学習による変化と手応え

□本との出会いと最初の相談会での様子 改善に役立つ方法を探るなかで、本を読み、「息子でも学べる力がある、できるようになることが必ずあるはずだ」との思いをもつ……3歳3ヶ月から学習開始  □エルベメソッドの初期指導 目を見る練習、言葉の練習からスタート……子どもの変化(数ヶ月後、50音を話せなかった息子がなんとか発音できるようになり、二語文、三語文へと発展)……親は「教えれば、わかりできるようになる」と強く思うようになり、あきらめずに教えようという気持ちから接し方が変わった

□それぞれの課題について家庭での具体的な対応(発語、認識、多動、かんしゃく、エレベーター・水・道順・勝ち負けなどへのこだわり、偏食、独り言、おうむ返し、など)

  

(4)学校生活

[小学校]

□普通学級への入学 就学相談(「付き添いが条件」で普通学級入学)……入学後の奮闘(「悲しいカード」を提案されるが、「この子は教えればわかる」という信念)

□学校(担任)との連携ができるようになるまでの経緯とトラブルへの対応 指示の出し方・接し方を自ら実践、トラブルへの対応、担任との信頼関係(担任は「できないこともあるけれど、できることもたくさんある子だ」と理解し、「この子の成長を私が見届けたい」と小学3年まで3年間担任に)……いつしか母親はクラス全体の支援員のような役割を果たす

□具体的な家庭学習の進め方 学校から授業計画をもらい、準備・予習(図工などで)に力を入れた……「子どもは家庭で成長する」

 

[中学校]

□中学生になってからの様子 いっそうの努力、家庭学習の進め方、高校進学へ向けての決意

 

(5)これまでを振り返って

□なぜ乗り越えられたのか? 療育・学校・周囲からの言葉、子どもの言い分に何度もくじけそうになるが、そこを乗り越えてきた秘訣(「なんとかしてあげたい」という、親として当たり前の気持ちが支え……苦労や逆境があったからこそ)

□若い保護者の方へ伝えたいこと 努力がすべて(親の努力と子どもの努力)

 

 

【参考 アンケート】(全部で56通。その一部を原文のまま紹介します)

 

●保護者の体験発表についての感想-1「特にどの部分に共感されましたか?」の回答

 

・就学前の保護者の声

 

「『続けていく事が大事。必ずできるようになる』という言葉でした。家でも療育でも本人は頑張っていますが、どうして分からないのだろう?と思う事がよくあるので、この言葉に救われました。根気よく“教え続けたい”と思います」(5歳の保護者)

「『応じる力』『受け入れる力』を身につけるという部分に共感しました。今、最も娘にとって必要な力だと思います。あきらめず、1つ1つ娘とできることを増やしていきたいなと思いました」(5歳の保護者)

 

・小学生の保護者の声

 

「応じる姿勢ができれば、教えれば分かるようになる」(小2の保護者)

「“手ごたえ”があると、チャンスなのだと思い、子供がやる気になっている実感があるので、今、がんばりたいです」(小4の保護者)

 

・その他の保護者の声

 

「ずっと学校の先生からの協力をしてもらってきた事、自分の行動と同じだった事、同じ所が多く、安心しました。子供のためにしてきた事が自信になりました」(小4、小6、中1、高2の保護者)

 

・教育関係者の声

 

「お母さんの熱い思い。努力すれば、あきらめなければ子どもはかわっていくのだなということ」

「粘り強く、根気よく教えていく覚悟を感じて、共感というよりも私もそうあらねばと改めて思いました」

「『目を見る』ということ。入学してきたお子さんに、この1年言いつづけて、見ることができるようになってきました。すると、少し理解につながっている気がします。自分のやってきたことが間違っていなかったと安心しました」

「淡々と短いことばで重要な工夫を話される、その姿に、やりとげた方の、すばらしい感覚と強い気持ちが見えました」

 

・福祉関係者の声

 

「ひとつでいいからやりとげさせる。そのことを見届ける、という親の姿勢が大切。このことを、実践し続けようと思います」(17歳の保護者/福祉関係者)

 

●保護者の体験発表についての感想-2「『子育て(指導)のために役立ててみよう』と思ったことはなんですか?」の回答

 

・就学前の保護者の声

 

「努力して頑張れば必ず子供はできるということですね。受験のときに息子さんが『1人で行けるから大丈夫』という言葉を聞いてMさんが、お子さんの成長にとても感動したとお話されていて感動しました。ほっこりしました」(5歳の保護者)

 

・小学生の保護者の声

 

「子どもにやりとげさせる→見届ける→何が良かったのか伝えること。時間がかかっても教えていくことで手応えを感じること」(小1の保護者)

「学校の先生や支援員さんとの連携のとり方など参考に相談しようと思いました」(小1の保護者)

「1つの事をやり遂げさせる。苦手な事(体育)は親もあきらめてしまっていました。これからは頑張ります」(小3の保護者)

「障害があることであきらめていた事がたくさんあると気づきました。子どものために親の覚悟が必要だということを反省しました」(小4の保護者)

 

・中学生の保護者の声

 

「とてもシンプルで大事な 目を見て話す という事を改めて思いました」(中2の保護者)

 

・高校生の保護者の声

 

「親がぶれないで、こどもにどうしてほしいのかをきちんと示せるようにしたいです」(高2の保護者)

 

・教育関係者の声

 

「親御さんとの連携を密に、生活と学びをつなぎ合わせていく」

「おうむ返しやひとり言も、直せると聞き、大変参考になった」

「大切なこと、指示は目をみてはなす。ほめる基準、叱る基準をきちんと教える。やりとげさせる経験を積ませる」

「現在、特別支援学級の教員をしていますが、『応じる力』『受け入れる力』を育てるために相手の目を見るということを大切にして行きたいと思いました」

 

●保護者の体験発表についての感想-3「その他、今回の体験発表/セミナー開催で感じたことをお書きください」の回答

 

・就学前の保護者の声

 

「実体験の話なので大変説得力がありました」(3歳の保護者)

「長期的な視点で具体的な体験談を聞けたのは初めてでした。大変参考になりました」(4歳の保護者)

「療育施設だけでなく家でできることが沢山あると感じました」(5歳の保護者)

「子供に対して親ができることの可能性を感じました」(6歳の保護者)

 

・小学生の保護者の声

 

「自分の子はすでに小2なので、例えば字がすごく雑など、もう少し小さい頃から習慣づけられればよかったなぁと色々反省する点が多かったです」(小2の保護者)

「このところの発達障害のセミナーは、子どもを変えられない、社会が変わる、回りが対処するというのが主流ですが、日本で生きていく上で教えれば変われるというのがわかりすばらしいと思いました」(小3の保護者)

 

・中学生の保護者の声

 

「悩んでいる方がたくさんいらっしゃると思いました」(中2の保護者)

 

・高校生の保護者の声

 

「Mさんのご努力がどれだけのものだったかを考えましたら、私は反省させられます。改めてもう一度振り返させられました」(高2の保護者)

 

・教育関係者の声

 

「親や指導者のねばり強くつきあう根気が本当に必要だと思いました。先が見えると教える側も頑張って子供に向き合えると思いました。M様がこれまでされてきたお子様へのサポート、ご苦労は素晴らしいなあ思いました。まねできることではないと思いました」(中2、高1の保護者/教育関係者)

「実体験を聞くことは、とても参考になる」

「保護者の方や、色々な立場の方が心から求めている内容のセミナーでした。このような場がたくさんあればいいのにと思いました」

「今日のお話は、今後の指導に役立つことがたくさんありました。また、保護者と学校と共有し、連携することの大切さを改めて実感しました」

「これだけ、悩んでいる保護者が多いことに、改めて感じました。学校教育での教員のスキルアップの大切さが必要だと思います」

「自分がやってきていることへの後おしをもらった気がします。根気強く教えていくことを念頭においていきたいと思います。保護者と連携していきたいと思います」

「火曜日から授業・指導に生かしていこうと感じました」

 

●河野俊一さんの進行・解説についての感想

 

「具体的解決策も挙げていただけたので、参考になる内容が多々ありました」(3歳の保護者)

「保護者の体験談をプロが補足する形で、とても分かりやすかったです」(4歳の保護者)

「講師の先生のおっしゃった回答をふくらませて具体的にどのように対処すればよいか説明してくださりわかりやすかったです!」(小2の保護者)

「適切なタイミング・内容で解説を入れていただき理解が深まりました」(小5の保護者)

「とてもわかりやすく、小さい頃から中学校までの成長がよくわかりました」(高1、大1、社会人の保護者)

「とても盛りだくさんの情報が得られて、たくさん収穫がありました。対談形式で、すっきりとして進められ、よかった」(教育関係者)

「大変分かりやすく温かい中でのセミナーだと感じました。ありがとうございました」(教育関係者)

「実例に基づいており、とても分かりやすかったです」(教育関係者)

 

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 前回のセミナーの様子や今回のセミナーの案内について書かれた記事が『東京新聞』1月9日朝刊・埼玉版と子育てサイト「東京すくすく」に紹介され、記事を読んだ方々が多数参加されました。

 今回も、セミナー開催にあたって告知用のチラシと前回の配布資料を小学校・中学校長あてに配布しました。埼玉県内21の市教育委員会の協力を得たほか、東京都では北区、豊島区、台東区、江戸川区、千葉県では船橋市、市川市、流山市の各教育委員会の協力をいただきました。 

 

 そのせいもあり、保護者約80名に対して約40名というたくさんの教育関係者の方からチラシを見ての申し込みがありました。なお、埼玉県を中心に、東京都、神奈川県、千葉県、栃木県、群馬県といった首都圏、静岡県、長野県に在住の方が参加されました(お子さんの年齢は2歳〜17歳)。

 

 残念ながら、申し込み時点で定員に達していたためお断りした方が10名以上になりました。また、新型コロナウイルス感染症の影響が懸念され、直前に参加を辞退される方も数名いらっしゃいました。次回以降、参加の機会を作ってもらえればと思います。

(撮影 知覧)

■次回(第19回)

 

テーマ] 「社会的な能力を高める、一貫した子育てが就職に結びつく —社会人としての自立をめざして取り組んだ家庭学習—」

 

[プログラム]

お話(体験発表) Kさん(特別支援学校卒業後、今春から特例子会社に就職した男性の父親[厚生労働省勤務 現在、関係法人へ出向中])

進行と解説 河野俊一さん(エルベテーク代表/医療法人エルベ理事)

 

[日時] 2020年5月30日(土) 10:00〜12:00(受付開始9:40〜)

 

[会場] メディアセブン(川口市川口1-1-1キュポ・ラ7階)

 

[定員] 100名(保護者、教育・療育関係者、医療・福祉関係者、市民)

 

[参加費](資料代等) 800円

 

*赤い羽根共同募金重点助成事業

*後援 文部科学省、厚生労働省、埼玉県、埼玉県教育委員会、埼玉県社会福祉協議会、川口市、川口市教育委員会、川口市社会福祉協議会 

 

(報告/2020年3月25日 知覧)