[REPORT]報告・セミナー第17回(2019年10月19日)

〈NPO法人Education in Ourselves 教育を軸に子どもの成長を考えるフォーラム〉による「発達の遅れ」連続セミナー[実例から知る、「発達の遅れ」が気になる子どもの教え方]第17回[大人の思い込みを超えてここまで大きく成長した 「自閉症・ADHD」の息子が社会人になるまで](*)を10月19日(土)、川口市のメディアセブンで開催しました(報告・知覧俊郎)。

 

*赤い羽根共同募金重点助成事業 後援:文部科学省、厚生労働省、埼玉県、埼玉県教育委員会、埼玉県社会福祉協議会、川口市、川口市教育委員会、川口市社会福祉協議会



 

 【概要】

 

▶︎テーマ

[大人の思い込みを超えてここまで大きく成長した 「自閉症・ADHD」の息子が社会人になるのまで

 

▶お話(体験発表) 母親(Hさん)とHくん(23歳男性/社会人)

▶進行・解説と質疑応答 河野俊一さん(エルベテーク代表/医療法人エルベ理事)

▶日時・場所 10月19日(土) 10:00〜12:00 メディアセブン(川口市川口1-1-1)プレゼンテーションスタジオ

▶参加者 91名(うち保護者約50名、教師3名 埼玉県、東京都、神奈川県、千葉県、栃木県、群馬県、静岡県、長野県、宮城県、北海道)

▶参加費 大人800円

 

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 第17回は、この連続セミナーとしては初めて、保護者(母親)+子ども(当事者、現在は社会人)+指導者の三者による体験発表が実現しました。母親のHさんを会場までエスコートしてきた息子さんがプログラムの途中から加わり、講師として自ら貴重な話をしてくれました。

 

 時間の関係により、幼児期から社会人に至るまでの長期に及ぶ成長記録を早足で紹介する形になりましたが、三者によるいわば立体的な報告によって「発達障害/発達の遅れ」をもつ子どもの接し方・教え方の本質・ポイントがより鮮明に浮かび上がったのではないかと感じました。

 

 アンケートに「わかりやすかった」「聞きやすかった」「役立つ情報がありがたかった」「勉強になりました」などの声が多かったのもうなずけます。

 

 特に、当事者自身がユーモアを交えて証言した幼児期から学齢期の状態やその時の気持ち、周りとの関係や受け止め方などは体験発表に奥行きをもたらせてくれたと思います。学習を通して「発達障害/発達の遅れ」という課題を改められるだけでなく、穏やかで明るい性格を獲得できること、その素晴らしさを再確認できました。

 

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子どもたち全員に共通する話として

 

 冒頭、講師の一人である河野俊一さん(エルベテーク代表)が口火を切りました。息子のHくんが年中の終わりから小学6年生まで学習を継続した事実と、母親のHさんが家庭でも学習を中心にした生活を続けてきた事実、それらによって大きな成長を遂げた事実に触れました。

そのうえで、次のような指摘がありました。

 

「一点だけ皆さんにお願いがあるんです。よくこのような話(成長記録)を聞くと、『うちの子とはちょっとタイプが違う』とか『そちらのお子さんは(もともと)良いお子さんで、いろんな力をもっていたんじゃないか』と思う方がいらっしゃる。そうなると、参考になる話をどこか探ろうというのではなく、なんとなく話を聞いて終わってしまうというふうになりがちなところがあります。

 ぜひ皆さん、これは発達上の課題をもったお子さんでもそうでないお子さんでも、子どもたち全員に共通する話だという思いで聞いていただきたいと思います」

 

「タイプが違う」と思って聞くのと、「どこか共通する話だ」と思って聞くのとでは、受け止め方・理解に大きな差が生まれます。常々、「発達の遅れを抱える子どももそうでない子どもも、身につけさせたい力は同じである。そして、その接し方・教え方、指導の仕方も原則は同じである」(『誤解だらけの「発達障害」』から)との考えのもとで指導にあたってきた河野さんならではの指摘でした。体験発表の聞き方の手本を最初に示してくれたとも言えます。

 

 さて、Hさん親子の成長記録ですが、幼児期の様子と現在の様子を対置すれば、誰にでもその変化がよくわかるのではないかと思います。1歳半の時に『どうぞ』という意味の『どう』の一言しか発音できなかった息子Hくんの幼児期について母親のHさんはこう説明しました。

 

「視線が合わないとか、すごいこだわりがありました。フワフワした柔らかいものを掴んだら離さない、取り上げると癇癪を起こす、泣きわめく……」

 

 いっぽうで、自分の好きなおもちゃを与えられれば、それで一人で遊ぶ息子さんは母親にとって育てやすい子に見えました。しかし、2歳上のお姉ちゃんとの違いが気になり、2歳4ヶ月の時に大学病院を受診。そこで「両耳性感音性難聴」という診断が下り、医師からは「お子さんは一生、お話もできませんし、障害者手帳をとって聾学校に通ってください」と勧められたのでした。

 

 その後、補聴器を装着していたHくんが外部の音に少しずつ反応するようになり、再度受診すると難聴は改善されていたことが判明。対照的に新たな大きな問題となってきたのが、視線が合わないことや言葉の遅れ。いわゆる発達の遅れです。聾学校やその後の幼稚園生活という集団生活に入って初めて課題が浮かび上がったのです。

 

「のちにわかったことですが、自閉症も併発しておりますので、とにかく怖がる。受け入れられない。すぐに癇癪を起こしたり、大泣きするわけです」

 

 話すときは、『キッ』という吃音のような音だけで、嫌なことについては『キッキッキッ』という感じだったそうです。歯医者さんで歯の治療やクリーニングを行う際には、わざわざ息子さんのために頭・身体を拘束する特別な道具を用意してもらい、それを使っていたほどでした。

 

 5歳の時に「自閉症・ADHD」という診断を受けたHくん。不適切な行動(多動、こだわり、癇癪、奇声、偏食など)がたくさんありました。

 

「大学を無事卒業する姿は自分ではまったく想像できない子どもでした」。そんな母親Hさんの率直な振り返りの言葉が印象的でした。変化のきっかけとなったのが、知人から紹介されたエルベメソッド(*)との出会いです。

 

「この子はできる」と信じること

 

 年中の終わり、息子のHくんとご主人と一緒に相談に出かけました。しかし、これまでの相談とは異なる対応を前にして、イライラしたHさんは「ADHDをご存知なんですか?」と詰め寄ってしまいます。Hさんにとっていまでも忘れられないのは、その時の指導者の対応でした。

 

「淡々と『わかっています。それがどうかしましたか』と、普通にお返事が返ってきて……。頭の中は真っ白ぐらいの勢いだったんですけれども、最後に教えていただいたことが『この子はできるって信じることが子どもを育てる力になる』というお話だったんですね。唖然としましたが、『ああ、それがほんとうだったんだな』って思う毎日を過ごし、いまがあるので、その瞬間は忘れられません」

 

「この子はできるようになるって信じること」。Hさんの話を引き継ぐように、その時、面談した河野俊一さんがその言葉の意味をここでも解説してくれました。

 

「私たちの(教室の)役割は、ご家庭と連携して、教室でお子さんが少しずつ変わっていく、お家で教えやすく接しやすく関わりやすくなっていく、それだと思っています。その大前提となるのが、親に『この子をどうにかしたい、改善したい、ここは変えていきたいんだ』という思いがどれだけあるかどうか。それがなければ、誰も応援してくれる人はいません。(相談に来られたHさんには)そこをお伝えしたかったわけなんです」

 

 1年後に養護学校への入学が決まっていたHくんでした。しかし、効果的な指導の結果、母親のHさんの言葉によれば、「人生を豊かにしていただく教育を受けた息子は、穏やかで明るく、人との関わりを円滑にもてる子どもに育ちました」というふうに少しずつ変わり、年月の経過とともに確実に成長していきました。

 

相手の目を見て最後まで話を聞くことを教える

 

 学習を開始した日の挨拶がなかなかできずに15分もかかってしまったことなどが過去のエピソードとして語られました。Hさんはその時の気持ちと現在の確信についてこう話しました。

 

「なぜここまでご挨拶の時間をかけるのか。学習をしに来た私としては『えっ、学習時間が短くなる』という気持ち。でも、(いまから見れば)これが大切だったんだな、と。『目を見る』『姿勢を正す』『口を閉じます』というのもありましたね。ハサミ(を使うこと)ですら難しい息子がこのいろんな要素を一個にするというのは大変なわけです。でも、『ここからはやらなくてはいけないこと』というのが、この動作ひとつでもだんだん身についていったと思います」

 

 そして、河野さんからは「やはり、相手の目を見て最後まで話を聞く、それがすべての基本になります。それはまず、挨拶ではないだろうかと思います」とあいさつの意義についての解説が続きました。

 

「相手の目を見なければ、言われていることも聞いていない、受け入れようとしないということになります。(私どもの教室の)子どもたちはみんなどこへ行っても(進学・就職しても)挨拶を評価される。挨拶を評価されるということは気に入ってもらえる。周りも応援していこうという気持ちになる。自分の協力者・味方が増えていくことになるわけですね」

 

 また、母親のHさんは学習の効果を定着させる繰り返し学習の意義についても具体的に触れました。「繰り返していくうちに(理解が)完璧になるわけですね。繰り返すことってほんとうに大切なんだなと思いました」と語りました。

 

 同じようなハンディをもつ他の子どもと同じように、Hくんはとにかく覚えることが苦手でした。ある日できるようになっても別の日にはすっかり忘れてできない、そんな状態が続きます。そんなHくんにとって、ひらがなや漢字の読み書き、九九の繰り返しの学習は効果的でした。滑舌の悪さを克服し、明瞭な発音を可能にする役割も果たしたとのことです。

 

 先取り学習が挨拶と同じような効果を生むというHさんの指摘もありました。自信にもつながるし、力を高めることでいじめ対策もなると考え、入学前から準備を始め、漢字検定にもチャレンジしたのです。「それが良いきっかけとなって次の学年の時も、『僕はこれをとりたい』という前向きな姿勢が出てきました」とHさん。

 

 ただし、九九や漢字検定自体が目的ではないことを河野さんは強調しました。「良い材料」という言葉を使いながら、次のような説明がありました。

 

「学習を通じてきちんとみる、見比べる、見続ける、言葉も覚えていく、そして読んだり書いたりもできていく。いくらでもレベルアップできるわけなんです。学習というのはほんとうにレベルアップできる、こんな良い材料はないわけです。学習を曖昧なままにしておいてうまくいくことはほとんどないと言っても過言ではないと思うんです」

 

 学校との関係では、連携を密にするためにHさんはあえてPTAのクラス委員になり、授業中の様子を確かめ、気になったことは家で注意するようにしました。すると、小学校低学年の頃、こんなことがありました。クラスを飛び出していく友だちについての感想でした。

 

「自宅で二人で過ごしておりましたら、『あの子のこと、わかるんだ』と息子が言うんです。『自分でもそうだった』と。目についたものはどうしてもやりたいこと。だから、外を見て何か気になるものがあったら、『そこに行くなくちゃ』ぐらいの気持ちなんでしょうね、自分の中では。これ(この指摘)は、学習を積み重ねた賜物であり、そのお子さんの思いを聞いた時には『そうだったんだな』と再認識し、ちょっと胸がキュンとなりました」

 

 自分の行動を相対化(客観化)したことになりますが、ここにも学習の成果を見て取れます。

その後も、学習を促す際の指示の出し方について、「普通の抑揚、でもテキパキと。端的、コマンドに近い」(Hさんの言葉)エルベメソッドのやり方を家庭でも素直に踏襲しました。

 

 気持ちがゆるんだせいなのか、中学に入ってすぐの1学期期末テストの英語では100点中37点というさんざんな結果でした。そこでもエルベメソッドによるアドバイスを信頼し、その夏休みを利用して復習をし、乗り越えました。

 

 そして、Hさんにとってハードルが高すぎると思われた高校にHくんが合格。「どうしても受けたい」というHくんの気持ちに「じゃ、全力を尽くしなさい」と背中を押したあと、Hくんの努力が実を結びました。その後、誰もが羨む有名な大学に入学し、今年4月、人材サービス関連の会社に就職しました。

 

 早い段階で成長の基盤が出来上がり、学習の習慣が定着していたため、進学・就職の際に慌てることはなかった(バタバタと準備することはなかった)のではないかと推測します。

 

ルールの明確化、親の変化、繰り返しの学習(本人自身の振り返り)

 

 後半からスーツ姿のHくんが登場し、体験発表の席に加わりました。「ただいま紹介にあずかりましたHです」と話し出しました。

 

「いま過去を赤裸々に話し、たいへん恥ずかしい思いでもあるんですね。簡潔に振り返って3点ほどお伝えできればなと思っております」

 

 柔和な口調と嫌味のないユーモアはHくんの持ち味ですが、会場はすっかりHくんの話に惹きつけられたように思います。

 

 以下、Hくんが堂々と語った3つのポイントです。順番にお伝えします。

 

「いま振り返って一番良かったなというのが、ルールを明確化してくれたことです」

 

 Hくんは、幼児期の自分の様子について「何をしてもいいだろう」という状態、言い換えれば、「自分で何をすればいいのかわからない」という状態を引きずっていたそうです。

 

「『○○して』と言われても、『どうすればいいんですか』みたいな形で自分の中でもチンプンカンプンなところがありました。わからないことがすごくイライライして、その結果、癇癪を起こしたりとかがあったのかなと思っています」

 

 それだけに、エルベメソッドに基づき、何が良くて何が悪いのかを子どもの行動に即して指摘してくれた親や指導者の存在が大きな指針になったというのです。

「目を見て話すとか、そういった良いことを徹底するためにも細かいところをしっかり守らせていく、(私から見れば)守らされたというか、そこらへんは良かったかなと思います」とHくん。

 

「2個目なんですけれども、振り返ると、親がすごく変わった。親が変わると子どもも変わらざるをえないのかなというのがいま出来事を振り返って感じるところではあります」

 

「最後3点目なんですけれども、繰り返しの練習というのが重要。ほんとうに理想は高くあれど、泥臭い戦いがあるのかなと思います。泥臭い戦いというのが繰り返しの練習というところにつながるんじゃないかなと思っております」

 

 親子それぞれの努力が協力というひとつの形になっていく事実が体験発表の中で示されたと思います。

 

 Hさん親子の指摘を踏まえて、最後に河野さんが教育・学習の意義を次のようにまとめました。

 

「『どうしていいかわからない』『わかるように教えてほしい』『言葉がわかり、理解でしゃべれるようになりたい』……、子どもたちはみんなそう思っているんです」

 

 これまで連続セミナーで体験発表された保護者そして子どもたちすべてに共通する事実だと感じました。長期的で具体的な成長記録がこの事実を証明しているのではないでしょうか。

終了後、参加者から「本人の話が聞けて希望がもてました」というたくさんの声を聞き、改めて今回のセミナー開催の意義を感じた次第です。

 

*「エルベメソッド」

「まずしっかり見る、聞く姿勢を育てることが最優先」「関心のない物事に対しても注意を向けることができる姿勢づくり」など12項の具体的な教育方針と指導目標を掲げ、学習を通して子どもの成長をめざす指導法。「発達上の遅れを抱える子どももそうでない子どもも、身につけさせたい力は同じである」という考え方に基づき、24年間の豊富な事例と実績をもつ。

 

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【参考 体験発表の流れ】

 

(1)現在の様子

□今春、大学を卒業し、就職

□母親としての現在の心境(「最初から良い子だったにちがいない」「特別なケースだ」などと見られるが、「そうではない。本当にたいへんな子育てだった」という思い)

 

(2)幼児期、家庭で苦労したこと

□幼児期の状態(言葉の遅れ、視線が合わない、こだわり、偏食、癇癪、大泣き、噛みつき

 

(3)「発達の遅れ」と集団生活

□「難聴」、そして「自閉症・ADHD」

□集団生活(幼稚園)での問題点(椅子に座っていられない、寝転がる、隠れる、教室から抜け出す、唾を吐く、受け入れない……)

□エルベメソッドとの出会い(「ADHDってどういうものかおわかりなんですか?」に対する指導者の冷静な観察と対応)

 

(4)教室と家庭における学習の進め方

□何がいけないのか、わからなかった息子

□あいさつ、返事、報告(=しっかり見る、聞く)の練習から読み書きの練習へ

□漢字検定の意義

□家庭では学習を優先させる(勉強、宿題、親子の会話など)

□「日々努力する、反復する、諦めない」の継続がポイント

 

(5)小学校以降の変化

□小学校(普通学級)低学年の頃の大きな変化

□言葉で友だちの様子を説明できるまでに成長(小学2年〜3年)

□担任・学校の理解と協力を得る

 

(6)本人の振り返り

□息子自身の振り返り

 

(7)おわりに

 

 

【参考 アンケート】(全部で50通。その一部を原文のまま紹介します)

 

●保護者の体験発表についての感想-1「特にどの部分に共感されましたか?」の回答

 

・就学前の保護者の声

 

「日々の積み重ね、反復練習がとても大きな自信につながるのだという事実をお話していただき、心動かされました」(5歳の保護者)

「厳しい口調ではなく、たんたんとした指示の出し方をする、理想は高く持ち「この子はやれる」と信じる、親も変わる、子供に姿勢を見せる、繰り返し繰り返し、子供ができる回数も把握し、確実な力を付けさせる」(7歳の保護者)

 

・小学生の保護者の声

 

「その道のりは、親も本人も、とても大変なことであること、乗りこえた先には、本人の達成感・自信につながることを体現なさった様子は、とてもはげみになります」(小2の保護者)

「学習を上手に利用していけば、いくらでもステップアップになるということ」(小5の保護者)

 

・中学生の保護者の声

 

「ご本人のお話が聞けて、希望が持てました。うちの子供も変化していけたら、ご本人のようにきちんとお話できる大人になれるのかな……と。できるようになれるだろう、と親が信じることが大切ですね」(中3の保護者)

 

・高校生の保護者の声

 

「親がぶれない、声をあらげずたんたんと注意、指示をすることが大事であることに共感しました」(高3の保護者)

 

・教育関係者の声

 

「「相手の目を見てあいさつする、話を聞く」大切さを改めて実感しました」

 

・福祉関係者の声

 

「ご本人の幼少時の混乱感が、ご本人から聞くことができました」

 

●保護者の体験発表についての感想-2「『子育て(指導)のために役立ててみよう』と思ったことはなんですか?」の回答

 

・就学前の保護者の声

 

「視線を合わせる、人の話をしっかり聞く、とにかくぶれない。端的にわかりやすい指示を与える。この4点をしっかりと受け入れ、主体的に動き導いていくことがとても大事だと共感し、実践していこうと思いました」(5歳の保護者)

「あきらめずに継続していくことをしていきたい」(6歳の保護者)

 

・小学生の保護者の声

 

「親が根気よくぶれないことと、くり返しやることの大切さについて実践してみようと思いました」(小1、5歳の保護者)

「親がかわらなければ、子もかわらないんだということ」(小1の保護者)

「ほめる事で自信につながる。くり返し練習することの大切さを改めて感じました。家でも、もう一度、子供とルールについて話し合いたいと思いました」(小4の保護者)

「常に頑張り続ける意志を持つ、それを子供に示す」(小5の保護者)

 

・中学生の保護者の声

 

「あきらめない、という親の気持ち」(中2の保護者)

「①感情的なやりとりをしないようにして、○○はしません 今 ○○をします ②子供が努力した成果がテスト点数や検定合格に表われた時きちんと言葉で誉める。①②を今日から実行していきます」(中3の保護者)

 

・高校生の保護者の声

 

「苦手な教科もあきらめず指示を受け入れて反復練習させようと思いました」(高3の保護者)

 

・教育関係者の声

 

「言葉がけ、態度など、子ども(生徒)を信じていく信念をもつこと」

 

・福祉関係者の声

 

「根気・反復・信じる、端的な指示」

 

●保護者の体験発表についての感想-3「その他、今回の体験発表/セミナー開催で感じたことをお書きください」の回答

 

・就学前の保護者の声

 

「学習は道具という発想!!」(4歳の保護者)

「実際に子供〜成人までの体験を、本人から聞くことができてよかったです」(6歳の保護者)

 

・小学生の保護者の声

 

「基本的なこと(座る、目を見るなど)がとても大切なことが再認識できました。学習と生活の相互関係を見直していきます。私自身の子育ても考えなおすとても良いきっかけになりました」(小1の保護者)

「お母様と、ご本人様の話に直接お話を聞けて、よかったです」(小1の保護者)

「ご本人のお話が、子供の思いをうかがえてとてもよかったです。ご自身が「なにをしていいかわからない→いかりの感情」を説明される姿は、納得と、そして、おだやかな表情からは、つづけてきたご家族皆さんのご努力が伝わってきました」(小1の保護者)

 

・中学生の保護者の声

 

「つらい事など生の声がきけて大変共感しました」(中1の保護者)

 

・高校生の保護者の声

 

「話の内容にひきつけられとても分かりやすく時間が短く感じました」(高3の保護者)

 

・教育関係者の声

 

「大人(関わる人)の対応が毎日積み重ねることによって、子供が変化できると感じました」

「親が(教師が)子どもの力(伸びる力)を本当に信じ、日々努力していくことの大切さがよくわかりました」

「普段、子どもたちに指導していることは、間違ってなかったと安心し、これからもぶれずにルールを明確化して指導していきたいと思いました」

「体験をうかがい、成果の過程と現在の様子をうかがうと、どういうことを目的、目標にして子どもとかかわっていけば良いのか、自分の日々の指導の参考、再確認ができます」

 

・療育関係者の声

 

「御本人が過去を振り返りながら、その時の気持ちを伝えて下さったこと」

 

●河野俊一さんの進行・解説についての感想

 

「幼児期までほり下げてお話を聞かせてくださり、勉強になりました」(4歳の保護者)

「適時なところで、補足するようなあいの手がよりふみこんだ内容へと発展していかれ、とてもためになりました」(小2の保護者)

「対談形式であることにより、解決すべき課題・解決方法がクリアになってよかったです」(小4の保護者)

「指導者としての基本的なことをわかりやすく的確に教えて頂きありがとうございました」(教育関係者)

「一方的にきくだけではなく、発言者の言葉を受けて流れていくようでスムーズだった」(療育関係者)

 

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 今回、セミナー開催にあたっては、告知用のチラシを小学校・中学校長あてに配布しました。埼玉県内では、埼玉県教育委員会のメールニュースを通して県立特別支援学校長へ、また、さいたま市、川口市、所沢市、川越市、草加市、春日部市、熊谷市、久喜市、新座市など埼玉県内24ヶ所の市教育委員会を通して各小中学校長にチラシを配布しました。

 

 また、都内では初めてのことになりますが、理解を示してくれた板橋区教育委員会を介して区立小中学校長、特別支援学校長、幼稚園長へチラシを配布しました。

 

「長期的・具体的な実例から『発達障害/発達の遅れ』を考える」という視点はまだまだ浸透しきれていないと実感しますが、このような形での告知活動にはこれからも力を入れて取り組んでいこうと考えています。

 

 なお、セミナーの参加者は、埼玉県を中心に、東京都、神奈川県、千葉県、栃木県といった首都圏、その他、静岡県、長野県、宮城県、北海道に在住の方も。保護者が全体の約3分の2、教育・療育・福祉・保育関係者が約3分の1という割合でした(お子さんの年齢は4歳〜高2)。

 

 石川県や富山県、山梨県から初めて申し込みをされた保護者の方がいらっしゃいましたが、直前に襲来した台風19号の大雨のために北陸新幹線・中央本線が不通となり、その影響を受け、残念ながら参加できませんでした。またの機会にセミナーに参加され、長期的・具体的な成長記録を直に聞いてもらえることを願っています。

 

(撮影 堀、柳元)

次回■第18回

 

[テーマ] 未定

 

[プログラム]

体験発表(「発達の遅れ」をもつ子どもの保護者) + 進行・解説(エルベテーク代表/医療法人エルベ理事・河野俊一さん)

 

[日時(予定)] 2020年1月下旬〜2月上旬ごろ 10:00〜12:00(受付開始9:45〜)

 

[会場] メディアセブン(川口駅東口「キュポ・ラ」7階 048-227-7622 http://www.mediaseven.jp/) 

  

[定員] 80名(対象 保護者、教育・療育関係者、医療・福祉関係者、市民など)

 

[参加費](資料代等) 800円

 

*赤い羽根共同募金重点助成事業

  

 (報告/2019年10月30日 知覧)