[NEWS]セミナー第13回を開催します

2018年10月13日(土)、連続セミナー[わが子の「発達の遅れ」、その改善に取り組む保護者たち]第13回(後援/埼玉県、埼玉県教育委員会、埼玉県社会福祉協議会、川口市、川口市教育委員会、川口市社会福祉協議会)を開催します。

 

*赤い羽根共同募金重点助成事業の一環として実施されます。


第13回は、社会人2年目の男性の母親による体験発表です。

今回のテーマは、社会的な問題としてクローズアップされている、「発達の遅れ」をもつ子どもの就職について。

「就労支援」という特別な視点ではなく、どの子どもにとっても当たり前の「就職すること、社会人になること」という視点で考えます。

 

■M君は、4歳上のお姉さんとは異なり、2歳過ぎても言葉がまったく出ず、周りに関心を示しませんでした。保健センターで紹介された障害児通園施設に通いましたが、手遊びや歌など、子どもの好きなように行動させるだけの対応を前に母親の不安はどんどん大きくなりました。その頃、「広汎性発達障害」と診断されました。

 

■「なんとかしなければ……」と考えるようになった母親は、知り合いの紹介によりM君が3歳の時から教育機関・エルベテークで学習を開始しました。これが大きな転機となりました。まず、発声・発語の練習から始め、やがて相手の目を見て話すという、学べる状態にたどり着いたのです。

 

■小学3年生からは特別支援学級へ移り、力をつけてから(定期テストで英数国の成績を認められてから)の交流教室など、山あり谷ありの成長を支えたのが、中学3年生まで続けた学習と、「家庭でしっかり学習していくことが大切」というアドバイスでした。

 

■このように、M君は「応じる姿勢」「教わる姿勢」を教室と家庭で整えましたが、その鍵は、学習を通して「してはいけないこと」と「しなければいけないこと」を明確に教えながら、不適切な言動をM君自身がコントロールできるように大人が育てた指導にあると言えます。

 

■障害児通園施設→幼稚園→普通学級→特別支援学級(小学3年生から)→全日制高校(単位制)を卒業。その後、就職準備の施設に入るものの、エルベテークに相談しながら自ら活動して昨年春に就職しました。

 

■現在、職場では主にパソコン業務を行い、正確・スピーディに仕上げるなど、周囲からの評価・信頼も上々です。忍耐強く物事に取り組む真面目な性格が社会人として花開いています。

 

 

[テーマ] 「みんなが知りたい、「発達の遅れ」を乗り越え社会人になるまで」 

 

[プログラム] 体験発表(社会人2年目/20歳の母親) + 進行・解説・質疑応答(エルベテーク代表/医療法人エルベ理事・河野俊一さん)

 

[日時] 10月13日(土) 9:45〜12:00(受付開始9:35〜)

 

[会場] メディアセブン コミュニケーションスタジオ(川口駅東口「キュポ・ラ」7階 048-227-7622 http://www.mediaseven.jp/) 

 

[定員] 30名(対象=保護者)

 

[参加費] 800円

 

[申し込み] 氏名・住所・職業・連絡先のほか、(1)「お子さまの年齢・学年」(2)「子育てで困っていること、聞きたいこと」を明記してメールか電話/ファックスで当NPO法人へ

 

 *関心ある方の参加を募っています。